2016/11/01本会議

公的年金制度の持続可能性の向上を図るための国民年金法等の一部を改正する法律案(内閣提出、第190回国会閣法第54号)

〇三笠宮崇仁親王殿下のご薨去(こうきょ)のご訃報に接し、謹んで心からの哀悼の意を表する。
〇自民党とかしき議員の質問において、民主党政権時代に「年金カット新ルール」以上の年金カットを進めようとしていたという事実と異なる指摘に対し、国会の場でレッテル張りを行うことに厳重に抗議する。
〇民主党政権時代に決定していた、保険料の支払い期間を25年から10年間に短縮する無年金者救済法案を、政府の「年金カット法案」から切り離して審議・採決・成立できたことは、我々野党の大きな成果だ。
〇この「年金カット法案」の審議入りに際し、再三再四政府に試算の提出を要求してきたが、厚労省が提出した試算は、国民に誤解を招く問題のある試算だ。
〇本法案は年金積立金管理運用独立行政法人GPIFに関しても問題がある。運用損を出しても理事長が高給を受け取れ損害賠償義務もない。役員報酬は業績連動制とすべきだ。
〇本法案では「国内株式インハウス運用」の検討も含まれている。信託銀行などの投資機関を通さずにGPIFが直接国内株式に投資することは市場への政治介入を強めるおそれがある。
〇平成26年の年金財政検証では賃金アップを前提として計算していたが、賃金マイナスの現況下、現実的な数字に基づいて年金の財政検証をおこなうべきだ。
〇本法案による「年金カット新ルール」で老後の生活最低保障機能が損なわれるだけでなく、安倍内閣は医療・介護の負担増を計画しており、政府として高齢者の貧困率調査を行うべきだ。
〇今回の「年金カット法案」では年金制度は守れても、高齢者の生活は守れない。

YUNOKIーMICHIYOSHI